山 行 報 告 | |
2014/7/29〜8/9 北ア・親不知〜双六岳 | メンバ(記録):駒崎 |
【記 録】
(7月29日)
午後の電車に乗り親不知を目指す、糸魚川で約1時間程の待ち、新川崎で買ったシュウマイ弁当を食べる。近くのスーパーで酒を買い在来線に乗り込み、20時親不知着。
観光ホテル目指して歩き出す、国道8号線を大型トラックを気にしながら約1時間でホテル前、栂海新道看板裏にテントを張り休む。
(7月30日)
今日は栂海山荘まで歩くつもりである、北陸地方も梅雨が明けて、安定した天気が期待できそうである。二本松峠〜尻高山〜坂田峠と歩くが暑い、とにかく暑い熱中症に成りそうな位である。コマめに水分補給をして歩く。
途中にしき割りの水場があり喉を潤す、白鳥小屋に着くまでに10人程日本海に向かって下山して行った、小屋からはいったん下り、下駒岳、菊石山、黄連山とピーク越えて栂海山荘に至る。
さわがに山岳会の方が小屋に来られていました。誰も居ないので小屋に泊れと勧められましたが、テントを担いできたのでと言うと、その辺に張れと言って頂きました。
協力金1000円(払わなくても良かった)を箱に入れて戻りかけたときに、あんちゃんビール飲むんやろ、飲まんのか?飲みます!飲みます!とビールを頂きました。
さわがに山岳会の方たちの努力で水場や栂海新道が歩ける事に感謝。
(7月31日)
今日も天気は良い、さわがに山、黒岩山と朝日岳に続く稜線を歩く、黒岩平には沢山の高山植物が咲き乱れていた。
白山フウロ、ヒオウギアヤメ、白山イチゲ、日光キスゲ等お花畑のデパートだ!!!長栂山周辺は池塘が素晴らしく疲れを忘れさせてくれる。
吹上のコルでマツムシ草が咲いていた、後ひと登りで朝日小屋で有る、今日は洗濯でもするかな。
(8月1日)
天狗山荘まで、長丁場である、水平道を行こうと思ったが、残雪の為に足場が悪く通行し無いで下さいの案内有り、朝日岳を超えて行く事にする、
小桜ヶ原ではコザクラの群落に励まされ、朝日と雪倉の最低鞍部へ、雪倉岳への長い登りの始まりである、避難小屋を過ぎると蓮華温泉に下る分岐である。
この辺りまで来ると、人とのすれ違いが多くなる、メジャーになってきた証です。三国境で白馬大池の道と分かれ、程なくで白馬山頂、大勢の登山者で賑いを見せていた。近年テント山行が流行らしく、テント場が一杯になるケースがあると聞く、早立ちは基本ですね。
杓子、鑓と通過して天狗山荘に着く、まだテンバにはゆとりがあるが山岳警備隊の方がテントの張る場所まで指導している、こうしないとすぐに一杯になってしまうらしい、大変だ。
アルファー米とリフィルに飽きて、小屋で牛丼を頼む、1000円也、高い!牛丼チェーン店で食えば350円、しかたねーか。
ここで長崎から来たご婦人2人と知り合う、蓮華温泉からだと言っていた、もう1人愛知県出身、田舎暮らしに憧れて穂高町に越してきた30代の女性、長崎のお二方とは針ノ木まで、穂高町の方とは鹿島槍辺りまでご一緒させて貰いました。
(8月2日)
不帰越えである、天狗の大下りから始まり、1峰、2峰、3峰と越えて行く、鎖はしっかりしていて心配はない、疲れやバランスを崩して怪我をされるのかな?
核心を抜ければ唐松岳と続きやがて五竜山荘。朝発つ時には登山道までもがテント場に成っていた。
(8月3日)
今日は冷池を目指す、この辺りから台風12号の影響で天気がぱっとしない、早朝から五竜の登りだ、1時間弱で山頂。山頂からは双耳峰でありこれから行く鹿島槍が見える。
その前に八峰キレットの通過が待っているが、ここも鎖、梯子が整備されていて問題なし、鹿島槍北峰への登りにかかる。時折りライチョウが姿を見せてくれる。
登山道は南峰へと続き、冷池小屋に、時間も早く明日の天気を考えると少しでも前へ、種池小屋まで行く事にする、ここで穂高の彼女とはお別れ、柏原新道を下ると、後から長崎のKさんから伺った。ご婦人方達ともあと1日のお付き合いである。
(8月4日)
雨具を着て歩くか迷ったが、着ないでそのまま歩き出す、岩小屋沢岳手前で本降りとなり、雨具を着る。新越山荘、鳴沢岳、赤沢岳と越えて行く、時折黒部湖が湖面を見せる、スバリに着く頃に雨は上がった、針ノ木のテント場が見えた、明日は会社の同僚が合流する予定である。
(8月5日)
今日はYを待っての出発である、ゆっくと起きる事にするも、6時には目が覚めてしまい、回りのテントも無くなっていた、長崎のお2人も下山された事だろう。
10時頃にYが登って来たが様子がおかしい、ザックがニャニャメになっている、聞けば腰ベルトと肩の間を調節する肩側のマジックテープを通すベルトが切れたらしい。
流石フリーマーケットで買ったものだけある、メーカーは1流ですが、2度と買わないと言っていました。
シュリンゲで修理して下山を勧めたが、是非行きたいと、今度壊れたらおしまい、手でなんか持って歩けない旨伝えた。ここまで僕会いたさに飛ばしすぎて疲れたと、停滞する事を決めた!
(8月6日)
船窪までであるが、アップダウンが厳しい、2通りのルートが取れるが稜線通しに行くことにする、まずは蓮華岳の登り、視界は無い雨具も着て出発する、蓮華の直下で白いコマクサが咲いていた。花好きな人には有名らしい。
大きく下り北葛岳に登り返す、舟窪まで距離は短いが高低差が有りきつい、船窪は小屋と天場が離れていて不便では有るが、ランプの小屋として人気が有るようです。小屋のご夫婦に惹かれて通う方もいると聞きました、大きな山小屋では飯食わせて、寝かすだけ?
(8月7日)
烏帽子を目指す。天気は良くないが雨具は必要ない、高瀬ダムがよく見えるが、崩壊が進みダムに土砂が流れ込んでいる。
これではダムの機能が果たせなくなる日も近いのでは?遠く烏帽子と前烏帽子が望める。
高瀬ダムを回り込むようにして進む、烏帽子に登り前烏帽子を過ぎると小屋で有る。6張りほどテントが張って有り我々も早々にテントを張り、ビールを飲む。至福の時である。
毎回そうだが。小屋の前の庭?には岩ギキョウの絨毯である、3畳ほどの広さに見事である。
(8月8日)
目的地三俣山荘を目指す、今にも降り出しそうなので雨具の下を穿く、三ッ岳付近のカールに明らかに岩では無い真っ黒いかたまりが、動き出した。熊である。
走り出したり止まったり、とても楽しそうに見えた。短い夏を楽しんでいるに違いない。Yは北アルプスは樹林の中を歩くイメージが無かったらしい。天気は悪いものの裏銀座にきて稜線漫歩を満喫出来たかな?
野口五郎、真砂、水晶と本降りの中、鷲羽岳を越え三俣入り、天気の確認をして、槍で合流予定のSさんに連絡を取るために自宅に衛星電話を入れる。
11号の接近は11日との事、奥穂での荒天の為、中止を決めSさんには連絡して貰うことにする。明日も崩れるので先に行きたいが、1人で歩いているのではないのでYに確認するが迷っている様子。
何泊も泊った経験が無いので疲れも溜まっているのだろう、仕方あるまい。迷った末に先に行くことを決断した。双六に着いた時には風、雨強くびしょ濡れでテントに潜り込み、食事をして一息つく事が出来た。
関東地方は連日の猛暑、こちらは雨に打たれて寒い。
(8月9日)
双六より新穂高に下山である、夜中の1時30分頃に撤収していた学生がいたが早い、最終日は雨具を着たり脱いだり、途中学生を抜いたが途中で何してたのかな?
女性もいたので楽しく会話しながらの下山かな?しかし台風が接近の中、良く上がってくるものだ。気を付けて行ってらっしゃいと声を掛けると「行ってきます」と元気な返事。天候が崩れないことを願いつつ下山する。
新穂高にはサプライズが待っていた。中止と連絡したSさんが待っていてくれた。合流を予定していたので、温泉セットを預けていて良かった。
Sさん共々風呂に浸かり、12日間の垢を落とし帰路に着いた。見知らぬ方々との交流励まし励まされた山旅でした、感謝します